ITが普及した便利な世の中ではあるが、IT技術を悪用して個人情報を盗み出して、不正利用や情報を売ってお金を稼ごうとする悪意ある人物も出てきているのが現状だ。こうした人物からのサイバー攻撃によって大切な情報が盗まれるのを防ぐために、ホワイトハッカーは欠かせない存在である。
ホワイトハッカーとは、自身が持つコンピュータの知識や技術を善良なことに使う人達で、主にサイバー攻撃を行うクラッカーやブラックハッカーに対してこの呼び方が使われる。
顧客情報や企業の重要情報を格納しているシステムやサーバーは、盗み出すことで売却や悪用できるという利点がクラッカー側にはあるため、サイバー攻撃の対象になりやすい。中にはいち企業だけではなく、国が運用するシステムにサイバー攻撃を仕掛ける人物もいるため、ホワイトハッカーはその手腕をもってセキュリティ対策を施さなければならない。
ホワイトハッカーは厳密にいえば職種そのものではないため、企業に雇われる場合はセキュリティエンジニアなどの職種で働くケースが多い。名前の通りシステムのセキュリティ対策や、サイバー攻撃が懸念されるシステムの脆弱性診断を行う。具体的にはどのような仕事をしているのか、興味を持った方はホワイトハッカーの仕事内容をチェックしてみると良い。
ホワイトハッカーは現代のITが抱える問題を解決するためにも欠かせない存在だ。そのため、インターネットが存在し続ける限りはその需要も高まり続けるだろう。
ホワイトハッカーを目指す人は、セキュリティやネットワークといった専門的な知識を身につけて、サイバー攻撃の仕組みやその対応策をまずは勉強しよう。